電子ピアノで一人だけの豪華オーケストラ



あゆみ

電子ピアノの歴史は、グランドピアノの音色と構造、特に鍵盤のタッチを模倣し再現する事をひとつの目標として、電子技術やコンピュータ技術の進歩とともに進化をしてきました。
しかしながら、その始めのきっかけはアコースティックピアノが世間に普及するにつれて増加するある不満によるものからでした。

減音化からのスタート、試行錯誤の後に・・・

電子ピアノは1970年代に初めて登場しました。
その始まりは電子ピアノの減音化だったそうです。

当時、量産体制が確立、普及が加速したことにより騒音問題が起こりました。
業界では、自由に音量を操作できない楽器の減音化が求められました。

その対策として、弱音マフラーが試みられたり、電気ピアノを開発して対応、その後騒音問題は一応おさまりました。
当時、ステージバンドユースのフェンダーローズの電気ピアノが注目を集め、楽器会社はこぞってその類の製品開発にしのぎを削りました。

そして各社が簡易キーボード型の商品をアップライトの筐体に収めた商品などを開発し、発売を始めたそうです。
しかし発売された電気ピアノも、その音色も含めた演奏性に難があり、減音性の追及だけではピアノの代用としては認められませんでした。

このように当時は減音、消音のための技術がまだまだ不十分ではありましたが、この過程が後の電子ピアノの多機能化と進化の為の指針を与えることになったようです。